あっという間に1年の終わりを迎えようとしていますね。
今回も前回に引き続き、電子帳簿保存法対応の会計システムについて解説していきたいと思います。今回は「PCA」について解説します。
1. はじめに
以前の投稿でもお伝えした通り、保存する帳票によって保存要件は異なります。
PCAでは大きく2つにわけて対応しています。
①電子帳簿保存
クラウド対応会計システム「PCA会計DX」はすでに「電子帳簿ソフト法的要件」「電子書類ソフト法的要件認証(決算関係書類)」のJIIMA認証を取得しています。
※JIIMA認証とは、市販の会計システムが電帳法の要件を満たしていると判断されたものに認証されるもの
②スキャナ保存、電子取引データ
PCAでは以下の2つのシステムどちらかの導入でスキャナ保存と電子取引データに対応できるとしています。
今回はこの2つのシステムについてもう少し詳しく解説していきます。
2. 「PCA Hub eDOC」
現行の「PCA eDOCX」の後続サービスで2022年2月にリリース予定です。
クラウド型のドキュメント管理サービスで、電帳法の要件を満たすように以下の機能が備わっています。
・手動、自動でのタイムスタンプの付与
・データの修正/削除履歴を管理
・データの不要な修正/削除を行えないようにシステムが保護
・データの検索機能
「PCA Hub eDOC」に保存すれば、電帳法の要件を満たすことができます。
ただし、専用のアプリでスマートフォンなどから書類をスキャンして読み込む機能はないため、解像度などの要件を満たしているかは確認が必要です。
3. 「e-Success」(イーサクセス)
すでにリリースされている電子文書管理システムです。
「電帳法モード」を使用することで保存要件を満たして利用することができるのはもちろん、特徴として以下の機能も備わっています。
・タイムスタンプが月1,000個(無制限も製品によっては可)
・会計システムと連携が可能
・ワークフローシステムと連携が可能
・スキャン画像、保存情報の一括検査機能
証憑取り込み時に書類が保存条件を満たしているかを自動でチェックしてくれる機能もあり、電帳法に完全に対応したシステムとなっています。
4. まとめ
以上の2つのシステムの現状での違いは「PCA Hub eDOC」は先に証憑を保存して、仕訳作成時に証憑を紐づけて登録します。
逆に「e-Success」はデータ保存の際に仕訳を紐づけます。
また料金については以下の通りです。
「PCA Hub eDOC」は料金もリーズナブルで導入のし易さはあるかと思います。
今回の改正で対応が必須になる「電子取引データ」の保存に対応には「PCA Hub eDOC」の導入を、新たに会計ソフトを導入、変更、今回の改正を機に全ての帳簿・帳票の電子化を進めていきたいという方は「e-Success」の導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
どのようなシステムがよいか診断したい等、他の会計システムについても何かお困りのことがありましたら、お気軽にご連絡をいただければ幸いです。
※今回投稿の内容は2021年11月末現在の情報です。
担当:山本