税理士を雇うべきか迷っていませんか?
会社経営において、税理士の存在は重要です。税務処理や財務管理における専門知識を持つ税理士は、経営者にとって心強いパートナーとなり得るでしょう。
一方、「本当に今は税理士が必要なのか?」という疑問を持たれている方も少なくないでしょう。
本記事では、会社経営における税理士の必要性や雇わない場合のリスク、依頼できる業務、メリット・デメリット、そして費用相場について詳しく解説していきます。
会社経営において税理士を活用するかどうかの判断材料として、ぜひ参考にしてください。
会社経営に税理士は必要か
会社経営において税理士の必要性は、企業の規模や業態、経営者の知識レベルによって異なり、判断が難しいところです。
税務処理は複雑で専門的な分野であり、適切に対応しないと法的問題や財務リスクを招きかねません。そして、税理士の役割は税務申告だけではなく、財務戦略の立案や節税対策、税務調査対応など多岐にわたります。
例えば、複雑な国際取引を行う企業では、国際税務の専門知識を持つ税理士の助言はとても有益になるでしょう。
また、急成長中のスタートアップ企業では、将来の株式上場を見据えた税務戦略の構築に税理士の専門知識が役立ちます。
しかし、すべての会社が税理士を必要とするわけではありません。
重要なのは、自社の状況を正確に把握し、税務リスクと税理士費用のバランスを考慮することです。
会社経営に税理士はいなくても良い?
そもそも、会社経営において税理士の設置は必須ではなく、雇わなくても運営・経営はできます。特に、経営者自身が税務や会計に関する十分な知識と経験を持っている場合、自社で税務処理を行うことも可能です。
例えば、フリーランスのWeb開発者が個人事業主から法人化した小規模な会社では、経営者自身が簡易な経理処理と税務申告を行うことができるかもしれません。
しかし、税理士がいないことによるリスクも考慮しましょう。
税法は頻繁に改正され、解釈も複雑化しています。例えば、2023年10月からインボイス制度が開始されましたが、この制度への対応を誤ると、取引先との関係悪化や税務上の不利益を被る可能性があるのです。
また、会社の成長に伴い、従業員の増加に伴う給与計算や社会保険手続き、固定資産の減価償却、役員報酬額の決定など、税務の複雑性も増していきます。
このような状況下では、税理士の専門知識が経営の安定性と効率性を高めるために税理士へ依頼する方が良いことも少なくありません。
法人化する場合には注意が必要
個人事業主が法人化するといった場合は、税理士へ依頼した方が良い代表的なケースです。
法人化によって経理業務は格段に複雑化し、個人事業主の頃の経理業務とは比較にならないほどの専門知識が要求されます。
例えば、個人事業主が主に負担する税金は、所得税・住民税・個人事業税でしたが、法人が主に負担する税金は、法人税・法人住民税・法人事業税となります。特に法人住民税の均等割は個人事業主と違い、赤字決算の場合でも納める義務があります。
これらを適切に処理しないと重大な法的問題や財務リスクを招きかねません。
そのほか、法人化に伴い以下のような複雑な税務処理が必要です。
- 法人設立時の資本金の決定
- 出資の評価
- 個人事業から法人への資産移転に伴う税務処理
- 役員報酬額の決定と源泉徴収
- 決算書類の作成と法人税申告
- 消費税の計算と申告(事業規模によっては課税事業者となる)
この処理を誤ると、税務調査の対象となったり、追徴課税を受けたりします。税理士を雇えば、法人化に関する複雑な手続きや税務調査を適切に処理できるだけでなく、会社の財務状況を総合的に分析し、経営戦略に直結する助言を行ってくれるでしょう。
また、税理士は他の専門家とのネットワークを持っており、法人化の際に必要となる司法書士や行政書士、さらには公認会計士や弁護士など、経営に必要な様々な専門家を紹介してもらえる点でも有益です。
会社経営で税理士がいないことのリスク3つ
会社の経営において、税理士は必須ではありませんが、税理士がいないことで以下のようなリスクが生じる可能性があります。
- 決算内容に誤りが生じる可能性がある
- 節税漏れが生じる可能性がある
- 補助金や助成金の活用漏れが生じる可能性がある
それぞれ詳しく紹介します。
リスク①:決算内容に誤りが生じる可能性がある
税理士不在の場合、決算書類の作成や税務申告を自ら行う必要がありますが、想像以上に複雑で時間を要する作業です。
例えば、減価償却費の計算や引当金の設定など、会計上の専門知識を要する項目が多数存在します。誤った処理を行うと、会社の財務状況を歪めてしまうほか、税法の解釈を誤れば思わぬ追徴課税を受ける恐れもあります。
また、決算業務に多くの時間を割くことで、本来の事業活動に支障をきたす可能性も看過できません。経営者が会計や税務に没頭するあまり、新規顧客の開拓や商品開発といった業務がおろそかになれば、会社の成長に悪影響をおよぼすでしょう。
リスク②:節税漏れが生じる可能性がある
税法は頻繁に改正され、解釈も複雑化しているため、税理士不在の会社経営で最新の情報を常に把握し、自社の状況に合わせて節税するには知識が必要です。
例えば、研究開発税制や中小企業投資促進税制など、特定の条件下で適用できる税制優遇制度があります。活用できれば税負担を軽減できますが、存在自体を知らなければ、せっかくの機会も逃しかねません。
また、経費の計上方法ひとつとっても、税法上認められる範囲と会計上の処理には差異も少なくありません。正確に把握して適切に処理することで合法的に課税所得を抑えることができますが、専門知識がなければ、むしろ過大な納税をしてしまう可能性すらあります。
リスク③:補助金や助成金の活用漏れが生じる可能性がある
会社経営において税理士がいない場合、国や地方自治体によって頻繁に新設・改廃される補助金や、助成金の制度を十分に活用できないリスクもあります。
実際に、コロナ禍では様々な緊急支援策が打ち出されましたが、申請期間が限られていたり、要件が複雑だったりするケースも多くありました。このように、情報を常にキャッチアップし、自社の状況に照らし合わせて適切に判断することは、経営者一人では困難でしょう。
さらに、補助金や助成金の申請には、事業計画書の作成や財務諸表の提出など、専門的な知識を要する書類作成も求められます。適切に準備できなければ、せっかくの機会を逃してしまうこともあるでしょう。
会社経営で税理士に依頼できる業務6選
会社経営において、税理士に依頼できる業務は多岐にわたります。
主な6つの業務は、以下のとおりです。
- 会社設立に関する業務
- 決算申告・確定申告に関する業務
- 税務調査に関する業務
- 税務に関する相談業務
- 資金調達に関する相談業務
- 会計アドバイスや記帳代行
それぞれの業務について、詳しく見ていきましょう。
業務①:会社設立に関する業務
会社設立時、税理士は単なる書類作成の手伝いだけでなく、最適な会社形態の選択や、税務上有利な資本金の設定などについて戦略的なアドバイスを行います。
また、登記内容の細部まで吟味し、法的要件を満たしつつ、会社の将来的な成長を見据えた最適な内容の提案を行ってくれる点や創立費や開業費の処理方法についてアドバイスを行い、初期段階での不要な税負担を回避する方策を提示してくれる点も有益です。
費用面では、将来の顧問契約を見込んで、会社設立業務を比較的安価で引き受けてもらえることも少なくありません。
このように、会社設立時から税理士と連携することで、将来的な税務リスクを最小限に抑えつつ、効率的な事業立ち上げが可能となります。
業務②:決算申告・確定申告に関する業務
税理士は、企業が正確な財務報告を行い、適切に納税する支援をしています。
決算申告と確定申告を効率的に行ってくれるため、企業の負担を大幅に軽減できるでしょう。具体的には、財務諸表の作成、税額計算、申告書の作成と提出の代行などの業務を行っています。
税理士の専門知識は、複雑な会計処理や特殊な税務処理が必要な場合に真価を発揮します。例えば、固定資産の減価償却方法の選択や、繰越欠損金の適用など、企業にとって有利な処理方法を提案してくれるでしょう。
また、最新の税制改正に基づいた適切な申告を行うことで、追徴課税のリスクを最小限に抑えることも可能です。
業務③:税務調査に関する業務
税務調査は多くの企業経営者にとってストレスとなりますが、税理士の支援があればスムーズに乗り越えることができます。
税理士は税務調査の全過程において、調査前の準備から、調査中の立ち会い、そして調査後のフォローアップまで、一貫したサポートを提供してくれるからです。
調査前の準備段階では、税理士は過去の申告内容を綿密にレビューし、潜在的な問題点を事前に特定することで調査官からの質問に対して的確な回答を準備できます。
調査中は、税理士が企業の代理人として税務署とのコミュニケーションを担当し、専門的な質問に対しても適切に対応します。
さらに、税理士は調査結果に基づいて、必要な修正申告の提出や、追徴税額の交渉なども可能です。
このような専門家の介入により、企業は不必要な追徴課税を回避し、税務リスクを最小限に抑えることができるのです。
業務④:税務に関する相談業務
企業経営において、税理士は税務に関する疑問や課題に対して、専門的かつ実践的なアドバイスも提供してくれます。例えば、新規事業の立ち上げ時の税務戦略、M&Aに伴う税務処理、国際取引における課税問題などです。
特に注目すべきは、税理士による節税対策のアドバイスです。最新の税法や判例を熟知しており、合法的かつ効果的な節税方法を提案してくれます。例えば、役員報酬額の適切な設定、設備投資のタイミング、各種税制優遇措置の活用など、企業の状況に応じた最適な戦略を立案してくれるでしょう。
また、税理士は単に現在の問題解決だけでなく、将来を見据えた税務計画も提案します。例えば、事業承継や海外展開を考えている企業に対して、長期的な視点から税務戦略を立案し、スムーズな事業展開をサポートしてくれるでしょう。
業務⑤:資金調達に関する相談業務
企業の成長に必要な資金調達においても、知識と経験から効果的な資金調達戦略の立案をサポートします。従来の銀行融資はもちろん、最新の金融商品や、政府の補助金・助成金制度など、多様な資金調達手段についても詳しいアドバイスを受けられます。
特に、補助金や助成金の活用は多くの企業にとって魅力的ですが、申請プロセスは複雑で、最新の法律や制度の理解が必要です。税理士はこの情報を常に更新しており、企業に最適な支援制度を提案します。
例えば、特定の業種や地域向けの補助金、イノベーション促進のための研究開発助成金など、見落としがちな制度も含めて、幅広い選択肢を得られるでしょう。
さらに、税理士は資金調達に必要な財務書類の作成や、事業計画の策定もサポートします。
その結果、金融機関や投資家に対して、より説得力のあるプレゼンテーションができ、資金調達の成功率を高められるでしょう。
業務⑥:会計アドバイスや記帳代行
税理士は、企業の財務健全性を維持しつつ、経営判断の基礎となる適切な会計業務全般にわたって専門的なサポートも提供します。具体的には、日々の取引の仕訳から、月次決算の作成、財務諸表の分析まで、幅広い業務を担当します。
特に中小企業にとって、専門的な会計知識を持つ人材を社内で確保することは、資金的に難しいことも少なくありません。そのような場合、経営者は本業に集中でき、同時に正確な財務情報を得られる税理士による記帳代行サービスは有用です。
さらに、税理士は単なる数字の記録だけでなく、売上高や利益率の推移、キャッシュフローの状況など、重要な経営指標について専門的な見地から解説し、改善策を提案します。
最終的には、経営者はより的確な意思決定を行うことができ、企業の持続的な成長につながるのです。
会社が税理士に依頼するメリット5つ
会社経営において、税務のプロである税理士に依頼すれば、様々なメリットを享受できます。
以下に、会社が税理士に依頼する主な5つのメリットです。
- メイン業務に注力できる
- 決算申告・確定申告に対応してもらえる
- 税務調査に対応してもらえる
- 経営や補助金活用、節税に関するアドバイスが受けられる
- 法改正を踏まえた対応が受けられる
では、それぞれ見ていきましょう。
メリット①:メイン業務に注力できる
税理士に依頼することで、会社の経営者や従業員は本来の業務に集中できます。
税務関連の業務は専門知識が必要で時間もかかるものですが、税理士に任せることで会社の中核となる業務により多くの時間と労力を割くことが可能です。
例えば、製造業を営む会社であれば、製品の品質向上や生産効率の改善に注力でき、サービス業であれば、顧客満足度の向上やサービスの拡充に力を入れられます。
このように、企業の成長や収益の増加につながり、長期的には税理士への依頼コスト以上の利益が生み出せることを踏まえると、持続的な発展を支える重要な投資と言えるでしょう。
メリット②:決算申告・確定申告に対応してもらえる
税理士に依頼することで、複雑で時間のかかる決算申告や確定申告の作業を専門家に任せられます。
特に法人の決算申告では、貸借対照表や損益計算書など、多くの資料を正確に作成する必要があり、専門知識がなければ困難です。しかし、税理士はこれらの資料を迅速かつ正確に作成し、申告を行います。
例えば、減価償却の計算や引当金の処理など、複雑な処理のほか、税務上の特例措置や控除の適用なども見逃さず対応してくれます。
さらに、税理士による正確な申告は、申告内容の誤りといった税務調査のリスクを大幅に軽減し、会社は余計な手間や心配を省くことで安心して事業に専念できる基盤を整えられるのです。
メリット③:税務調査に対応してもらえる
税務調査は多くの経営者にとってストレスとなりますが、税理士に依頼することで調査への対応や立ち会いを依頼でき、負担を軽減できます。
例えば、税務調査官に特定の取引や経費の計上について質問された場合、税理士が適切な説明や必要な資料の提示を行います。ほかにも、調査官の指摘に対して、法律や通達に基づいた反論が必要な場合も、的確に対応してくれるでしょう。
また、税理士は事前に帳簿のどの部分が調査の焦点となるかを予測し、必要な準備を整えることで追徴課税や延滞税などのリスクを最小限に抑えられます。
ただし、税務調査の立ち会い料は通常の顧問料とは別に発生することが多いため、事前に確認しておくことが重要です。
メリット④:経営や補助金活用、節税に関するアドバイスが受けられる
税理士の役割は単なる税務申告にとどまらず、経営全般に関する助言や、補助金・助成金の活用、効果的な節税方法などについても、専門的なアドバイスを受けられます。
例えば、設備投資を検討している場合、税理士は投資額や時期について、税制面から最適なアドバイスを提供してくれます。中小企業向けの各種税制優遇措置の活用方法や、事業承継に関する税務戦略なども、具体的に提案してくれるでしょう。
また、業種や事業規模に応じた適切な会計システムの選択や、経営分析に基づく改善提案なども期待できます。
このように、税理士は会社の財務面における重要なアドバイザーとして機能し、経営の質を高める上で役割を果たします。
メリット⑤:法改正を踏まえた対応が受けられる
税法や会計基準は頻繁に改正されるため、自社だけでこの変更に対応するのは困難です。
しかし、税理士に依頼することで、常に最新の法改正を踏まえた適切な対応が可能になります。
例えば、インボイス制度の導入や、電子帳簿保存法の改正など、近年でも制度変更がありました。このような変更に対して、税理士は具体的な対応方法を提案し、スムーズな移行をサポートしてくれます。
また、新たな補助金や助成金制度が創設された場合も、いち早く情報をキャッチし、活用できるかを検討してくれます。
このように、税理士は会社が常に最新の制度に適応し、有利な施策を活用できるよう支援してくれる存在となるのです。
会社が税理士に依頼するデメリット3つ
会社経営において税理士の存在は重要ですが、依頼することにはデメリットも存在します。
以下、税理士に依頼する際の主な3つのデメリットです。
- 依頼費用がかかる
- 税理士を探す手間がかかる
- 相性が悪い場合がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
デメリット①:依頼費用がかかる
税理士に依頼する際のもっとも明白なデメリットは、費用が発生することです。
会社の規模や依頼内容によって費用は変動しますが、一般的に月額数万円から数十万円程度と言われています。
しかし、この費用は単純な出費と捉えるものではありません。
税理士費用は経費として計上できるため、実質的な負担は軽減され、専門家に税務を任せることで、経営者は本業に集中できます。その結果から生まれる時間と労力の節約、そして潜在的な利益の増加を期待できるため、税理士への依頼は投資として捉えるべきでしょう。
つまり、費用対効果を慎重に検討し、自社の状況に応じて税理士の必要性を判断することが大切です。
デメリット②:税理士を探す手間がかかる
適切な税理士を見つけることは、想像以上に時間と労力を要する作業です。
単に資格を持っているだけでなく、自社の業界や事業規模に精通し、かつ経営方針に沿ったアドバイスができる税理士を探すのは簡単ではありません。探す際には、複数の候補者との面談、紹介状の取得、実績の確認などのほか、自社の財務状況や将来の展望を明確に説明できるよう、内部の準備も必要となります。
しかし、この「手間」も長期的な視点で見れば、むしろ「投資」と捉えることも可能です。
最適な税理士を見つけることができれば、その後の長期的なパートナーシップを通じて、会社の成長に大きく貢献してくれるでしょう。
デメリット③:相性が悪い場合がある
税理士との関係では、コミュニケーションスタイルの違い、価値観の相違、あるいは期待値のミスマッチなど、時として相性の不一致が生じることもあります。
相性の悪さは、税務戦略の方向性の食い違いや、重要な情報の伝達ミスなどを引き起こす恐れがあります。最悪の場合、この問題が税務上のトラブルや経営判断の誤りにつながる可能性も否定できません。
したがって、相性の悪さを感じた場合は、早期に別の税理士を探すことを検討しましょう。
この決断は短期的に見ると面倒かもしれませんが、長期的には会社の健全な運営と成長にとって不可欠です。
税理士に依頼する場合の費用相場
税理士に依頼する際の費用相場は、会社設立時と会社経営時で異なります。
会社設立時には、法人設立手続きや初年度の税務申告などが含まれ、一般的に30万円程度が目安です。
一方、会社経営時の費用は年商に応じて変動し、規模が大きくなるほど複雑な税務処理を必要とするため、費用も増加します。例えば、年商1,000万円の企業では月額3万円程度から、年商1億円を超える企業では月額10万円以上になることもあります。
ただし、この金額は税理士の経験や提供するサービス内容によって変わるため、複数の税理士に相談し、自社に最適な選択をすることが重要です。
個人事業主が依頼する場合の費用相場
個人事業主が税理士に依頼する場合の費用相場は、事業規模や必要なサービスによって変動しますが、一般的な目安として、税理士の報酬額は月額1.3万円から3万円程度です。
また、追加で記帳代行を依頼する場合は月額6,000円から1.5万円、確定申告などの申告代行では年間7.5万円から15万円程度が相場となります。
例えば、年商500万円の個人事業主が記帳と申告を含むフルサポートを受ける場合、月額3万円前後の費用が想定されます。
ただし、この金額は税理士の専門性や地域の相場によって変動することから、複数の税理士に相談し、自身の事業に最適なプランを選択することが賢明です。
法人が依頼する場合の費用相場
法人が税理士に依頼する場合の費用相場は、個人事業主よりも高めに設定されることが一般的です。
税理士報酬額の基本料金は月額1.5万円から5万円程度で、記帳代行サービスを利用する場合は月額7,000円から3万円が加算されます。さらに、決算や法人税申告などの申告代行サービスでは、年間10万円から23.5万円程度が相場です。
例えば、年商5,000万円の中小企業が月次の経理処理、および年間の税務申告を依頼する場合、月額7万円から10万円程度の費用が想定されます。
なお、この金額は企業の規模や取引の複雑さ、さらには税理士の経験や地域性によって変動するため、複数の税理士と面談し、自社のニーズに最適なサービスを選択しましょう。
会社経営で税理士に依頼する必要性は高い | お悩みの方はReaLightにご相談ください
会社経営において、税務や会計に関する専門知識を持つ税理士は、企業の財務健全性を維持し、法令遵守を確保する上で欠かせない存在です。本記事で紹介した税理士に依頼できる業務、そのメリットとデメリット、費用相場を踏まえると、多くの企業にとって税理士との連携は有益だと言えるでしょう。
確かに、費用面や適切な税理士を探す手間などのデメリットもありますが、長期的な視点で見れば、「投資」として一考に値するものです。必要と判断した場合は、複数の税理士と面談し、自社のニーズに合った最適な専門家を選ぶことが重要です。
株式会社ReaLightでは、多数の提携税理士法人があるため、税理士をお探しの方、さらに経理業務全般についても相談したい方は、ぜひReaLightにお問い合わせください。
専門家のサポートを受けてより効率的で戦略的な会社経営を可能にし、会社の持続的な成長と成功を一緒に目指しましょう。