MENU
  • HOME
  • Services
    • 経理DX
      • 経理システム無料診断
      • 奉行クラウド 移行支援
    • 経理OS(アウトソーシング)
  • Members
  • Company
  • News
  • Seminar
  • Blog
株式会社ReaLight
  • HOME
  • Services
    • 経理DX
      • 経理システム無料診断
      • 奉行クラウド 移行支援
    • 経理OS(アウトソーシング)
  • Members
  • Company
  • News
  • Seminar
  • Blog
Contact
株式会社ReaLight
  • HOME
  • Services
    • 経理DX
      • 経理システム無料診断
      • 奉行クラウド 移行支援
    • 経理OS(アウトソーシング)
  • Members
  • Company
  • News
  • Seminar
  • Blog

原価計算システムとは?業界別・用途別のおすすめ11選や比較ポイントを紹介

2025 5/13

「原価計算に時間がかかりすぎて、他の業務に支障が出ている」「部門間でのデータ共有がスムーズにいかず、計算ミスが発生している」「経営陣から求められる原価情報の提供に時間がかかってしまう」などの課題を抱えていませんか?

手作業やExcelベースの原価計算は、データの入力ミスや計算式の誤りなど、人為的なエラーのリスクが高く、結果として経営判断の遅れや誤った意思決定につながる可能性があります。さらに、データの一元管理ができないことで、部門間での情報共有が滞り、業務効率の低下を引き起こしかねません。

一方で、原価計算システムを導入することで、作業時間の削減、計算精度の向上、リアルタイムでの原価情報の把握が可能になります。また、他の業務システムとの連携により、より正確で効率的な原価管理を実現できます。

そこで本記事では、原価計算システムの基本的な概要から、業界・業種特化型、プロジェクト管理型、多用途型といった各種タイプの特徴、システム選びのポイントまで詳しく解説します。ぜひ最後までご一読ください。

目次

原価計算システムとは?

原価計算システムとは、企業の製造原価や運用コストを正確に把握・管理するためのソフトウェアツールのことです。従来の手作業やExcelベースの原価計算では、複雑な計算プロセスや大量のデータ処理に時間がかかり、人為的なミスも発生しやすい状況でした。

このシステムを導入することで、以下のような原価要素を自動で集計・分析し、製品やサービスの実際の原価を迅速かつ正確に算出できます。

  • 材料費
  • 労務費
  • 経費

また、原価計算システムの主な機能には以下のようなものがあります。

  • 原価データの自動収集と集計
  • 製品別/工程別の原価分析
  • 予実管理と差異分析
  • 原価シミュレーション
  • レポート作成と可視化

また、最新の原価計算システムは、会計システムや生産管理システムなど、他の基幹システムとのデータ連携も可能です。原価計算システムは現代の企業経営において、戦略的なコスト管理を支える重要なツールとなっているのです。

原価計算システムの種類・タイプ

原価計算システムは、企業の業務形態や管理ニーズに応じて、最適なものを選ぶことが重要です。主な種類・タイプとして、以下の3つに分類されます。

  1. 業界・業種特化型
  2. プロジェクト管理型
  3. 多用途型

それぞれのタイプには特徴的な機能や強みがあり、企業規模や業務内容に合わせて選定する必要があります。以下では、各タイプの特徴と、どのような企業に適しているのかを詳しく解説します。

(1)業界・業種特化型

業界・業種特化型の原価計算システムは、特定の業界における原価計算の特殊性や複雑さに対応することを目的として開発されたシステムです。製造業や建設業など、業界固有の原価管理プロセスに完全対応しており、材料費や加工費、人件費などの項目ごとに詳細な原価計算が可能です。

業界特有の法規制や標準に準拠していることが多く、コンプライアンス面でも安心して利用できます。特に、製造工程が複雑で、多岐にわたる原価項目の管理が必要な製造業や、工事案件ごとの原価管理が重要な建設業において、その真価を発揮します。

(2)プロジェクト管理型

プロジェクト管理型の原価計算システムは、個別のプロジェクトやケースごとに発生する原価を正確に把握・管理できるシステムです。プロジェクトごとの収益性やコスト構造を詳細に分析可能で、進行状況や計画との差異をリアルタイムで確認できる機能を搭載しています。

このタイプは、システム開発会社やコンサルティング会社、広告代理店など、プロジェクトベースで業務を行う企業に最適です。複数のプロジェクトを同時進行で管理する必要がある場合でも、各プロジェクトの収支状況を一元管理できる点が大きな強みとなっています。

(3)多用途型

多用途型の原価計算システムは、業種や業務形態を問わず利用できる汎用性の高いシステムです。幅広い業種や業務フローに対応し、企業のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズできることが特徴です。

製造業からサービス業まで、さまざまな業種で活用可能で、会計システムやERPとの連携を重視した設計となっており、一元的なデータ管理を実現できます。特に、複数の事業を展開している企業や、今後の事業拡大を見据えている成長企業に適しています。

原価計算システムの目的・メリット

原価計算システムの導入により、企業はさまざまな業務改善とコスト削減を実現できます。主要な目的とメリットは次のとおりです。

  1. 原価管理業務の効率化
  2. コスト管理・削減
  3. 他システムとの連携性の向上
  4. 判断ミスの抑制
  5. 経営判断の迅速化

それぞれについて、以下で詳しく確認しましょう。

(1)原価管理業務の効率化

原価計算システムの導入により、これまで手作業で行っていた煩雑な原価計算作業を自動化できます。システムによる自動計算機能は、人手による入力作業や計算作業の負担を軽減し、作業効率を向上させます。

また、データの入力から集計、分析までを一元化することで、従来は数日かかっていた作業時間を大幅に短縮でき、場合によっては数時間で完了することも可能となるでしょう。さらに、手作業による計算ミスや入力ミスを防ぐことで、業務の信頼性が向上し、より正確な原価情報の提供が実現できます。

(2)コスト管理・削減

原価計算システムを活用することで、製造工程や業務プロセスの各段階におけるコストを詳細に可視化できます。これまで見過ごされていた無駄な経費や非効率な工程を特定し、具体的なコスト削減策の立案がしやすくなるためです。

また、原価データを分析することで、生産性向上のためのボトルネックを発見し、効率化に向けた施策を実施できます。データに基づく継続的な改善活動により、企業全体のコスト構造を最適化できます。

(3)他システムとの連携性の向上

原価計算システムは、会計ソフトやERPシステムなど、他の業務システムとのシームレスなデータ連携を実現します。部門間でのデータ共有がスムーズになり、全社的な情報活用が促進されるからです。

また、データの一元管理により、各部門が必要な時に必要な情報にアクセスできるようになり、業務効率が向上します。リアルタイムでの情報更新により、常に最新のデータに基づいた意思決定が可能となり、経営の機動性が高まります。

(4)判断ミスの抑制

システム化により、データの整合性が確保され、より正確な原価情報の提供が可能になります。手作業による計算ミスやデータ入力の誤りを防ぎ、ヒューマンエラーを最小限に抑えることができるためです。

また、定期的なレポート生成機能により、異常値や問題点を早期に発見し、適切な対応を取ることが可能になります。経営判断の基礎となる数値の信頼性が向上し、より確実な意思決定を行うことができます。

(5)経営判断の迅速化

原価計算システムのダッシュボード機能やリアルタイム分析機能により、経営者は必要な情報にすぐにアクセスし、迅速な意思決定を行うことができます。

原価構造を詳細に把握することで、より戦略的な経営判断が可能になり、市場環境の変化に素早く対応できるでしょう。また、予算や目標値との比較データをタイムリーに確認できることで、問題点の早期発見と適切な対応策の立案が可能となり、経営効率の向上につながります。

原価計算システムを比較するときのポイント

原価計算システムの選定は、企業の業務効率化とコスト管理に大きな影響を与える重要な意思決定です。最適なシステムを選ぶためには、以下の5つの主要なポイントを総合的に評価することが重要です。

  1. 必要な機能がそろっているか
  2. どのくらいのコストがかかるか
  3. 他の業務システムと連携できるか
  4. サポート体制が充実しているか
  5. カスタマイズやアドオン開発が可能か

それぞれ解説します。

(1)必要な機能がそろっているか

原価計算システムを選定する際、もっとも大切なのは必要な機能が十分にそろっているかどうかです。原価計算やコスト分析、レポート作成などの基本機能は、業務の効率化と正確性を確保するための土台となります。

自社の業種や環境に適した機能を持つシステムを選ぶことで、より効果的な原価管理が可能になります。例えば、製造業であれば材料費管理機能が、サービス業ではプロジェクト別原価計算機能が重要になってきます。

また、将来的な事業拡大や業務変更に対応できるよう、機能の拡張性やアップデート対応についても考慮が必要です。必要な機能がそろっていないシステムを導入すると、業務の非効率化やコストの増加につながる可能性があります。

(2)どのくらいのコストがかかるか

原価計算システムの導入において、コストは重要な判断基準となります。

  • 初期費用
  • 月額料金
  • アドオン機能の利用料
  • ライセンス料
  • 導入時の設定費用
  • トレーニング費用
  • 保守料金

などの総コストが自社の予算に見合っているかを慎重に検討する必要があります。

長期的な視点では、システム導入による業務効率化やコスト削減効果も考慮に入れるべきです。初期投資が高額でも、長期的なコスト削減効果が見込める場合は、投資価値が高いと判断できます。

(3)他の業務システムと連携できるか

システム間連携は、業務の効率化とデータの一元管理において極めて重要なポイントです。会計ソフト、ERP、BIツールなどの既存システムとスムーズに連携できるかどうかは、業務効率に大きく影響します。

特に大切なのは、API連携やデータのインポート・エクスポート機能の有無です。この機能があることで、データの二重入力を防ぎ、作業時間を削減できます。

さらに、部門間やグループ全体でのデータ共有やリアルタイム更新が可能なシステムであれば、より正確で迅速な経営判断が可能です。システム連携の不備は、業務の非効率化や情報の分断化を招く可能性があります。

(4)サポート体制が充実しているか

充実したサポート体制は、システムの安定的な運用と効果的な活用に不可欠です。導入時の設定支援やトレーニングの提供は、スムーズな立ち上げと運用開始を可能にします。

問い合わせ対応の迅速性や専門性の高さも重要な評価ポイントです。システムトラブルや操作方法の疑問が生じた際に、迅速かつ的確なサポートを受けられることで、業務の中断を最小限に抑えることができます。

また、定期的なアップデートや障害対応の体制が整っているかどうかも確認が必要です。システムの安定性と継続的な改善は、長期的な運用において重要な要素となります。

(5)カスタマイズやアドオン開発が可能か

システムのカスタマイズ性は、自社の業務プロセスに合わせた最適化を実現する上で重要な要素です。標準機能だけでは対応できない独自の業務要件に対して、柔軟なカスタマイズが可能かどうかを確認する必要があります。

必要に応じて新機能を追加できるアドオン開発への対応も重要なポイントです。業務要件の変更や新たなニーズに応じて、システムを進化させていける柔軟性が求められます。

また、ベンダーやシステムパートナーとの連携が円滑であることも、カスタマイズやアドオン開発を成功させる重要な要素です。開発要件の明確な伝達と、迅速な対応が可能な関係性を構築できるかどうかも検討が必要です。

【業界・業種特化型】おすすめ原価計算システムの比較一覧

以下の表では、代表的な業界・業種特化型の原価計算システムを比較しています。導入を検討する際は、自社の業界や規模に合わせて最適なシステムを選ぶことが重要です。

原価計算システム対象企業対象業界連携性特徴
J-CCOREs中小企業~大企業製造業ERPや会計ソフトと連携可能・ころがし計算法を採用
・配賦機能、原価トレーサビリティ、損益分析に強み
STRA CA中小企業~大企業製造業プロジェクト管理システムと連携可能・プロジェクト単位でのコスト管理が可能
・プロジェクト別の収支管理や予算実績管理に対応
ProSee中小企業製造業複数の生産管理パッケージと連携実績あり・フレームワーク製品のため、カスタマイズなしですぐに使える
・ガラス張り原価計算法を採用しており、わかりやすい
MA-EYES中小企業~大企業建設業BIツールやERPとの広範な統合が可能・セミオーダー型のためカスタマイズ性が高い
・プロジェクトごとの売上や原価管理も可能
MCFrame XA 原価管理中小企業~大企業製造業MCFrame XA 生産管理との一体導入や、他社の生産管理システムとの連動が可能・グローバル対応の高機能原価管理
・原価企画シミュレーション機能やきめ細かな配賦機能を標準搭載
どっと原価中小企業~大企業建設・工事業会計ソフトや積算システム等とのデータ連携に対応・建設業特化型の使いやすい原価管理
・工事別の原価情報を見積/完成/支払まで一元管理

このシステムは、それぞれの業界で求められる特有の原価計算手法や管理機能を備えています。導入の際は、自社の業務フローや既存システムとの連携性も考慮に入れて検討することをおすすめします。

J-CCOREs

J-CCOREsは、中小企業から大企業まで幅広い製造業に対応した原価計算システムです。「ころがし計算法」といった、工程ごとの原価を順次積み上げていく計算方式を採用しており、効率的で正確なコスト管理を実現しています。

システムの主な強みとして以下の3点が挙げられます。

  1. 製造間接費の配賦機能が充実しており、複雑な製造工程でも適切な原価配分が可能
  2. 原価トレーサビリティ機能により、いつ、どの工程で、どれだけのコストが発生したのかを詳細に把握できる
  3. 多角的な損益分析機能を備えており、製品別や部門別の収益性を正確に評価できる

さらに、ERPシステムや会計ソフトとのスムーズな連携が可能で、データの二重入力を防ぎ、業務効率を向上できます。

このシステムは特に、以下のような企業に最適です。

  • 複雑な製造工程を持ち、詳細な原価管理を必要とする企業
  • 製造間接費の正確な配賦に課題を抱える企業
  • 原価情報の追跡可能性を重視する企業
  • ERPや会計システムとの統合的な運用を目指す企業

STRACA

STRA CAは、製造業向けに特化した原価計算システムで、特にプロジェクト単位でのコスト管理を得意としています。中小企業から大企業まで幅広く対応可能で、プロジェクト別の収支管理や予算実績管理に優れた機能を提供します。

システムの特徴は、プロジェクト管理システムとの高い互換性です。この特性により、既存のプロジェクト管理ツールとシームレスに連携でき、データの二重入力を防ぎながら、正確な原価管理を実現できます。

製造業のプロジェクト管理に最適化された機能を備えており、複数のプロジェクトを同時進行で管理する企業に特に効果を発揮します。また、プロジェクトの進捗状況と原価の発生状況をリアルタイムで把握できるため、コスト超過のリスクを早期に発見し、対策を講じることができます。

このシステムは、以下のような企業に特に適しています。

  • 複数のプロジェクトを並行して進める製造業
  • プロジェクトベースでの原価管理を重視する企業
  • 既存のプロジェクト管理システムとの連携を求める企業
  • 正確な予算実績管理を必要とする組織

ProSee

ProSeeは、中小製造業に特化した原価計算システムです。特徴は、フレームワーク製品のため、短期間・安価での構築が可能な点です。カスタマイズなしで構想に合った仕組みを構築可能なため、最短1か月で立ち上げができます。

システムの設計思想は「必要十分な機能をシンプルに提供する」というもので、小規模企業でも導入のハードルが低くなっています。特に、生産管理における原価の可視化に重点を置いており、製造原価の内訳を工程別・製品別に細かく分析できる機能を備えている点は優秀です。

また、既存の会計ソフトやトレーサビリティシステムとの連携も容易で、データの二重入力を防ぎながら一元管理が可能です。製造現場と経理部門の情報共有がスムーズになり、より正確な原価管理を実現できます。

ProSeeは、以下のような企業に特に適しています。

  • 製造工程の履歴管理と原価計算の連携を重視する企業
  • 必要最小限の機能で効率的な原価管理を目指す中小製造業
  • 既存システムとの連携を重視し、データの一元管理を目指す企業

MA-EYES

MA-EYESは、建設業向けに特化した原価計算システムで、中規模から大企業まで幅広く対応可能なソリューションです。特徴は、セミオーダー型の設計思想を採用していることで、企業独自の業務フローや管理方法に合わせて柔軟にカスタマイズできます。

MA-EYESの強みは、大規模プロジェクトにも対応できる拡張性と柔軟性にあります。プロジェクトごとの売上管理や原価管理はもちろん、工事進行基準に対応した収益認識や、複数現場の一括管理なども可能です。さらに、BIツールやERPシステムとの広範な連携により、データの一元管理と分析の効率化を実現しています。

特に以下のような企業に最適です。

  • 複数の大規模建設プロジェクトを同時進行で管理している企業
  • 独自の原価管理プロセスを持ち、システムのカスタマイズを必要とする企業
  • データ分析や経営判断の高度化を目指す企業
  • 既存システムとの連携を重視する企業

MCFrame XA 原価管理

MCFrame XA 原価管理は、製造業向けの高度な原価管理システムで、企業グループ全体のコスト戦略を支援する原価管理システムです。

日本の製造業が抱える原価管理課題に対応し、製品ライフサイクルやサプライチェーンの視点からコストを把握・最適化します。

生産管理システム(MCFrame XA 生産管理)と一体型でも単独でも導入でき、海外拠点やIFRS対応まで見据えた統合的な原価管理を可能にします。

以下のような企業に特に適しています。

  • グループ全体で統合的な原価管理を行いたい中堅~大企業
  • 製品別やプロジェクト別の採算性を精緻に把握したい製造業
  • 複数工場・拠点・法人をまたいだ原価情報を一元管理したい企業
  • IFRSなど国際会計基準への対応が求められるグローバル企業
  • 計画・実績・差異分析など多角的な原価分析が必要な企業
  • 生産管理や販売管理など他業務システムとの統合を図りたい企業

どっと原価

どっと原価シリーズは、建設業界で導入実績No.1を誇る建設業向け原価管理システムです。

クラウド版・オンプレミス版が提供されており、見積作成から実行予算策定、原価集計、請求・支払管理まで工事別の一連業務を一元化します。

国内主要の会計ソフトとデータ連携しながら、原価と利益の見える化によって現場の生産性向上と経営の効率化が実現可能です。

受注前から引き渡し後までの情報を一貫管理することで、工事進捗や採算を早期に把握でき、的確な経営判断を支援します。

なお、2015年度~2023年度の9年連続で建設業向け原価管理パッケージ市場シェア第1位(累積導入社数)を記録しています。

以下のような企業に特に適しています。

  • 工事・案件単位での原価管理が求められる建設・工事業の中小~中堅企業
  • 見積から実行予算、原価集計、請求・支払までを一元管理したい企業
  • Excelや紙ベースで原価管理をしており、手作業から脱却したい企業
  • 財務会計ソフトや積算システムとのスムーズな連携を重視する企業
  • 必要な機能だけを選んで導入したいカスタマイズ性を重視する企業
  • 全国対応の導入支援やサポート体制を重視する企業

【プロジェクト管理型】おすすめ原価計算システムの比較一覧

プロジェクト管理型の原価計算システムは、IT・システム開発、広告、コンサルティングなど、プロジェクトベースで業務を行う企業に特化したソリューションです。プロジェクトごとの収益性や進捗状況を可視化し、効率的な原価管理を実現します。

以下に、代表的なプロジェクト管理型原価計算システムの特徴を比較表で紹介します。

原価計算システム対象企業対象業界連携性特徴
クラウドERP ZAC中小企業~大企業・IT・システム開発業
・SaaS・ソフトウェア業
・イベント・ディスプレイ業など
勘定奉行クラウドやSMILE BS 会計と連携可能・販売・購買・勤怠・経費の一元管理が可能
・プロジェクト別利益の見える化や業務効率化に特化
Reforma PSA中小企業~大企業・IT・Web業
・広告業
・コンサルティング業など
勘定奉行クラウドやSMILE BS 会計と連携可能・クラウドERP「ZAC」との姉妹製品
・ZACは機能重視なのに対し、ReformaPSAはコスパ重視
・販売・購買・勤怠・経費の一元管理が可能
・プロジェクト別利益の見える化や業務効率化に特化
マネーフォワード クラウド個別原価中堅~上場企業・システム開発業
・IT業
・クリエイティブ業
・士業など
マネーフォワード クラウドをはじめとした周辺サービスと連携可能・プロジェクトの工数管理から個別原価計算までをトータルでサポート
・工数入力、費用データ収集、配賦、個別原価計算、プロジェクト原価の可視化を実現
freee販売中小企業・スタートアップ・IT、システム開発業
・コンサルティング業
・クリエイティブ制作業
などのプロジェクト型ビジネス
freeeの各種クラウドサービスとシームレスに連携可能・クラウドベースの販売管理システムであり、見積書、受発注、請求書、入出金といった販売業務を案件ごとに一元管理可能
・プロジェクト別に売上・原価・粗利をリアルタイムで自動集計し、複数案件の収支を横並びで比較できるレポート機能がある

導入を検討する際は、自社の業務規模や必要な機能、コストを考慮して最適なシステムを選ぶことが重要です。下記にて、それぞれのシステムについて詳しく見ていきましょう。

クラウドERPZAC

クラウドERP ZACは、プロジェクトベースの業務管理に特化した原価計算システムです。特にIT・システム開発、広告制作、コンサルティングなどのBtoB型サービス業向けに設計されており、中小企業から大企業まで幅広く対応しています。

またクラウドERP ZACの特徴は、プロジェクト別の利益を可視化する機能を有している点です。販売・購買・勤怠・経費などの情報を一元管理し、プロジェクトごとの収支をリアルタイムで把握できます。案件の採算性を正確に把握し、迅速な経営判断が可能になります。

クラウド型システムのため、初期導入のハードルが低く、運用も柔軟に行えます。また、勘定奉行クラウドやSMILE BS 会計との連携も可能で、経理業務との一貫性も確保できます。

特に以下のような企業に最適です。

  • プロジェクト単位での収益管理を重視する企業
  • 複数の部門やプロジェクトを横断的に管理したい企業
  • 業務効率化と正確な原価把握の両立を目指す企業
  • クラウドベースの柔軟な運用を求める企業

ReformaPSA

Reforma PSAは、IT/Web、広告、コンサルティングなどのBtoB型受託サービス業向けに特化した原価計算システムです。クラウドERP「ZAC」の姉妹製品として開発され、コストパフォーマンスを重視した設計が特徴となっています。

Reforma PSAの核となる機能は、プロジェクト別利益の見える化です。工数入力やコスト配賦機能を備えており、原価計算の正確性を向上できます。さらに、販売・購買・勤怠・経費データを一元管理することで、プロジェクトごとの収支状況をリアルタイムで把握できます。

他システムとの連携面では、勘定奉行クラウドやSMILE BS 会計の連携に対応しており、会計業務との連携もスムーズです。ZACと比較すると機能はシンプルになっていますが、その分導入コストを抑えられる点が特徴です。

以上の点から、以下のような企業に特に適しています。

  • プロジェクト単位での収益管理を重視する企業
  • 必要十分な機能でコストを抑えたい企業
  • 複数部門間でのデータ共有や業務効率化を目指す企業
  • 会計システムとの連携を重視する企業

マネーフォワードクラウド個別原価

マネーフォワード クラウド個別原価は、プロジェクトベースの原価計算に特化したクラウド型の原価計算システムです。主にシステム開発・IT業、クリエイティブ業、士業・コンサルティング業、広告業などの中堅から上場企業向けに提供されています。

マネーフォワード クラウド個別原価の特徴は、プロジェクトの工数管理から個別原価計算までをトータルでサポートする包括的な機能を有している点です。工数入力から費用データの収集、配賦計算、そしてプロジェクト原価の可視化まで、一連の原価計算プロセスを一元管理できます。

また、マネーフォワード クラウドシリーズの他のサービスとの高い親和性も強みです。マネーフォワード クラウド会計・経費・給与等との連携により、経理業務全体の効率化が図れます。

以下のような企業に特に適しています。

  • 複数のプロジェクトを同時進行で管理する必要がある企業
  • 正確なプロジェクト収益性の把握を重視する企業
  • マネーフォワードの他のクラウドサービスを既に利用している企業
  • 工数管理から原価計算までを一気通貫で管理したい企業

freee販売

freee販売は、プロジェクト単位での収支管理に対応したクラウド型の販売・原価管理システムです。主にIT・システム開発業、コンサルティング業、クリエイティブ業など、プロジェクトベースで業務を行う中小企業やスタートアップを中心に利用されています。

freee販売の特徴は、見積作成から受注、請求、入出金管理までを一元管理し、案件ごとの売上・原価・粗利をリアルタイムで把握できる点にあります。プロジェクト別の収支状況や予実差異の可視化が可能で、管理と分析の両面をカバーする機能を備えています。

また、freee会計やfreee経費精算、freee工数管理など、他のfreeeクラウドサービスとの高い連携性も大きな強みです。これにより、バックオフィス業務の自動化と一貫性が実現し、企業全体の業務効率化を強力にサポートします。

以下のような企業に特に適しています。

  • プロジェクト単位での収支管理を行う中小企業やスタートアップ
  • 見積〜請求〜入金までの販売プロセスを一元管理したい企業
  • 案件別に売上、原価、粗利をリアルタイムで把握したい企業
  • 会計や経費精算など他のクラウドシステムと連携させたい企業
  • テレワークや複数拠点で業務を進めるためクラウド運用を前提とする企業
  • 初期コストを抑えながら導入・運用したい企業

【多用途型】おすすめ原価計算システムの比較一覧

業種を問わず幅広く活用できる多用途型の原価計算システムは、柔軟な機能と高い拡張性が特徴です。ここでは、特に評価の高い3つのシステムを比較しながら紹介します。

原価計算システム対象企業対象業界連携性特徴
アラジンオフィス中小企業~中堅企業・製造業
・小売業
・卸売業など
アラジンECやCROSS MALL、CROSS POINTと連携可能・在庫管理、販売管理、生産管理など多機能を搭載
・案件単位での収支管理が可能
楽楽販売中小企業~大企業・イベント事業
・デジタルマーケティング事業
・製造
・メーカー業など
会計システム、入金消込システム、SMSサービスと連携可能・見積もり管理・受注管理・請求管理・発注管理など幅広い業務に対応
・プロジェクトごとに収支を管理する機能を搭載
iFUSION中小企業~大企業・製造業
・サービス業
・建設業など
個別会計・連結会計システム、ERPパッケージと連携可能・Excelの運用をサポートし、データ収集からレポート作成までを自動化
・エラーチェック機能やフォーマット作成・登録ツールなどが充実

導入を検討する際は、自社の業務フローや既存システムとの連携性、将来的な拡張性などを考慮して、最適なシステムを選ぶことが重要です。また、各システムともに無料デモや試用期間を設けているため、実際に操作感を確認してから導入を決めることをおすすめします。

アラジンオフィス

アラジンオフィスは、中小企業から中堅企業まで幅広く対応可能な統合型ERPシステムです。在庫管理、販売管理、生産管理など、企業運営に必要な多様な機能を1つのシステムに統合しているため、部門間でのスムーズな情報共有が実現できます。

特に、案件単位での収支管理機能が充実しており、プロジェクトごとの原価計算や収益性の分析が容易に行えることが大きな特徴です。また、業務フローのカスタマイズ性が高く、製造業、小売業、卸売業など業種を問わず導入が可能となっています。

アラジンオフィスの強みとしては、アラジンECやCROSS MALL、CROSS POINTなど、他のシステムとの連携性の高さが挙げられます。ECサイトの受注データや在庫情報なども一元管理でき、業務効率の向上が期待できます。

このシステムは特に、以下のような企業に最適です。

  • 複数の業務システムを統合したい企業
  • プロジェクトごとの収支管理を重視する企業
  • 業務フローを自社の運用に合わせてカスタマイズしたい企業
  • EC事業との連携を検討している企業

楽楽販売

楽楽販売は、中小企業から大企業まで幅広く対応可能な販売管理システムで、原価計算機能を含む包括的なソリューションを提供しています。特に見積管理から受注、請求、発注までの一連の販売管理業務を一元化できる点が大きな特徴です。案件やプロジェクトごとの原価・売上計算に対応しており、きめ細かな収益管理を実現できます。

楽楽販売の強みは、原価計算機能を含みつつ、販売管理業務の効率化を実現することです。見積・請求・承認ワークフローの自動化により、販売管理プロセス全体の手間を削減し、他のシステムと連携しやすく、業務全体の最適化が可能となります。

クラウド型システムのため、初期費用を抑えながら手軽に導入できる点も魅力です。

特に以下のような企業におすすめです。

  • 販売管理業務の効率化を図りたい企業
  • プロジェクトごとの収支管理を徹底したい企業
  • 既存システムとの連携を重視する企業
  • 手作業での管理からの脱却を目指す企業

iFUSION

iFUSIONは、中小企業から大企業まで幅広く対応可能な原価計算システムです。製造業、サービス業、建設業など、業種を問わず導入できる柔軟性を持っている点が特徴です。

iFUSIONの強みは、既存のExcelフォーマットをそのまま活用できる点にもあります。多くの企業では長年Excelで原価計算を行ってきた実績があり、そのノウハウやフォーマットを捨てることなく、システム化による恩恵を受けられます。データ収集から分析、レポート作成までの一連の業務プロセスを自動化することで、作業効率の向上が可能です。

また、エラーチェック機能やフォーマット作成・登録ツールが充実しており、人的ミスを最小限に抑えることが可能です。個別会計・連結会計システムやERPパッケージとの連携性も高く、企業全体の業務効率化にも貢献します。

特に、以下のような企業に適しています。

  • 既存のExcelベースの原価計算プロセスを活かしたい企業
  • データ収集や分析に多くの時間を費やしている企業
  • 複数の業務システムと連携させたい企業
  • 導入時の学習コストを抑えたい企業

予算管理システムの比較で迷ったらReaLightへ

原価計算システムの選定は、企業の将来を左右する重要な意思決定です。本記事で紹介した業界特化型、プロジェクト管理型、多用途型など、さまざまな種類の中から最適なシステムを選ぶには、専門家のアドバイスが有効です。

ReaLightは、経理業務のDX化に特化したコンサルティング会社として、テクノロジーの力で経理業務を変革することをミッションとしています。公認会計士を中心とした専門家チームが、貴社の業務フローを詳細に分析し、最適な原価計算システムの選定をサポートします。

さらに、システム導入後も継続的なサポートや運用支援を行い、確実な業務改善につなげます。システム選定にお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。

ブログ
  1. ホーム
  2. ブログ
  3. 原価計算システムとは?業界別・用途別のおすすめ11選や比較ポイントを紹介
目次